引き裂かれたカーテンの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「引き裂かれたカーテン」に投稿された感想・評価

じゅぺ

じゅぺの感想・評価

3.2
引き裂かれたカーテンってそういうことか!東西冷戦を扱った作品なんですね。見るまで殺人事件のトリックのヒントかなんかかと思ってました…

内容としては物理学者がスパイの仕事を任されてしまって…というもの。正直作戦内容ガバガバ過ぎてよくまかり通るなと思ってしまいますが、気にしちゃダメなんでしょう。こういうテーマを扱うならば、緊張感をキープした上でテンポよく話を運ぶべきなのですが、ちょっとグダってたかも。

ポールニューマンとジュリーアンドリュースという組み合わせは豪華。この2人じゃなかったら、そんなに集中して見なかったかな〜という微妙な内容でした。個人的には。ヒッチコックの作品なかなかハマらないな〜。趣味に合わないんだろうか。
私の中には、ポール・ニューマンに対して絶対的な偏愛を持っている。見た目、所作、知る限りの私生活、全てがグッときてしまう。なので『引き裂かれたカーテン』が駄作だろうが、凡庸だろうが、ヒッチコック作品のなかで見劣りしようが、ヒッチコックが彼の起用を後悔していようが、ポール・ニューマンだけで楽しめてしまう。ちなみに、ジュリー・アンドリュースも好きだ。

ただ心を鬼にして(?)、『引き裂かれたカーテン』を解体していく。

まず、いちいち間延びしたシーンは少し苛立った。同じシーンで、類似したショットが何度か挿まれるのも、何の効果にもなっていない。マクガフィンの多さも、冗長さを際立たせている。あと、親切すぎるナラティブが物足りない。様々なプロットがありながら、一直線上に並べられている。ポール・ニューマンもジュリー・アンドリュースもヒッチコックで起用されるような俳優ではないので、確かに違和感はあったかもしれない。(私は全然気にならなかったけどな!と意地を張る)

良いところもあった。グロメック殺害シーンは、じめっとして、生々しく残酷、しかし下品ではない。序盤でグロメックは死ぬが、彼の不気味さは映画全体を覆っている。バスのシーンは、初期映画(アトラクションの映画)以来何度も使われてきた追っかけものの応用だ。ある種コミカルなシーンだが、追われる側の心理だけ取り上げることで、緊張感だけがくっきりと浮かび上がり、ドキドキする。あと、バレエダンサーの存在も面白かった。

ヒッチコックの作品をレビューするのは難しい。あまりに膨大なヒッチコック批評のなかで、ヒッチコックに求められる「ヒッチコックらしさ」「ヒッチコックの新しい挑戦」「ヒッチコック史」などの多様な要素があり、それらを踏まえるか否かのジレンマを抱えてしまう。
KExit

KExitの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

晩年の作品だからか、全くリズムがなく全体がたるんでいた。やたらとヒロインのアップが多かったり、単調な印象だった。
ウェスアンダーソン監督がグランドブダペストホテルがそのままやったと言ってた美術館での逃走シーンが1番の見所。不自然なのに面白い。
序盤がだれますけど、この映画の殺人シーンはヒッチコックが撮ってきた中でも最優秀の出来だと思います。即物的な表現がたまりません。例のごとくあの手この手で繰り出されるサスペンス描写も面白いし、楽しめる出来です。

このレビューはネタバレを含みます

冷戦時代のドイツ。東ベルリンへ亡命しようとする主人公。怪しんで追いかける婚約者。主人公の正体は途中まで分からないが、裏の裏をかいていくスタイル、まんまと騙される。
単なる亡命と思われた原子物理学者の主人公は、新しいミサイル設計に必要な東側の情報を盗み出す為に送り込まれたスパイだったのだ!
スパイとしては三流で、尾行に気付かず追っ手にばれて殺さざるを得なくなるとかもありつつ、情報を得た後に逃げ出すシーンはとてもスマートとはいえないが、そこが逆に緊迫感を持たせており良い。婚約者もその緊迫感を効果的に増幅している。
本物のバスに追い付かれた所で、おばあちゃん、早く!と思ってしまう事必至。
見どころも多めで、映画館で囲まれた時の火事だ!とかラストのバスケットのそこでも裏をかくのかっていうユーモラスさが良い。

歴史背景のある映画はどうしてもシリアスになりがちだが、シリアスから上手く脱却出来ていると思う。
あらた

あらたの感想・評価

3.0
ダンスしながらの会話やバスのドタバタなどいいシーンもあるけど、劇場でのアレはちょっと笑っちゃった。
マクガフィン満載。
0i7

0i7の感想・評価

3.3
秘書すら上手く巻けないのによくスパイ務まるよな、とは思いつつもはらはらしました、面白かったです
『明日に向って撃て!』のButch役はやっぱ断然かっこいいけど、このポール・ニューマンも意外とかっこよかったです
私は冷戦時代を歴史でしか知りませんが、冷戦当時観た人は特にリアリティによってより一層わくわくしたんじゃないかなと思いました
ポールニューマンのイイ男っぷりを堪能した。シナリオはとって付けたような展開の連続で、ここまで整合性から離れたところに持って来られると、もはや潔さを感じる。ヒッチコックにしてはサスペンス性が弱いのが残念。バスのお婆さんのとか、バレエ女優とか、ところどころ笑えるシーンがあったのは面白かった。

盛り上がりに欠けたまま終わった感じ。

ヒッチコックだからと期待したが、その期待値までは届いてこなかったかな。
ヒッチコック映画というより、ポールニューマン映画という感じ。
percy516

percy516の感想・評価

2.5
ヒッチコック作品だったんだ。ポールニューマンということしか記憶になかった。
1995.12.17 VHS鑑賞