超空間コベ

コフィン・ジョーの おまえの魂、いただくぜ!!!の超空間コベのレビュー・感想・評価

4.0
ブラジル初のホラーアイコン、コフィン・ジョー!
黒ずくめのハットにマント。
いったい何者なのだ?この怪しいヒゲオヤジは…。

ブラジリアン・ホラーといえば、“900ガロンの血糊”で我々の度肝を抜いた
『シー・オブ・ザ・デッド』等のアラガォン監督作品群が良く知られる所ですが、
かつてブラジルには「コフィン・ジョーの時代」があったのです…!


カトリックの聖日に肉料理を出さない妻にブチ切れて、テーブルをガッシャーン!
「―――肉持って来んかいやグルァア!!」
ミサに集う信者たちを窓から見下し、ガハハと笑いながら、満足気に骨付き肉をガブりつくジョー。

まぁ、そんな怪しいコフィン・ジョーの元へ嫁いでいる、奇特な美人妻の存在も不可解だけどね。

カフェでのギャンブル(ポーカー)において、スリーキングをフォアカードで下すジョー!
負かしたヤツに払える金が無いと知るや、割ったビンで手をザックリ!

さらにはウェイトレスを誘惑したりと、やりたい放題。
ガマンならぬ客達は、とうとうジョーに対し喧嘩を売るが…。

ジョーは目を血走らせて、マジギレ!
さあ今こそ、スーパー・コフィン・ジョーに変身だ!!
カウンターに飛び上がり、キックを浴びせてダウンさせ、鞭を振るいまくる。
―――ビシュッ!バシュッ!バシュッ!!☆

命乞いにも耳を貸さず、血まみれの半殺し状態に追い込むぞ。

…絶対にやってはならないこと。それは、
「コフィン・ジョーを怒らせること」。
それはすなわち、「死」を意味するのだ…!

非道な行いの一方で、彼は、子供をとても大事にする。
自分の子供でも、他人の子供でも、掛け替えの無い、この世の宝だと考えている。
道中で、息子を責め立てる父親に遭えば、それを制したりするのだ。

そんな彼なので当然、二世の誕生を強く願っているのだが、いつまで経っても子供は出来ない。
業を煮やしたジョーは、ついに妻を毒グモで殺害してしまう…!☆
「ガハハハ!」

こうなったら、母親は誰でも構わない。
友人を殺害し、その恋人を犯して子作りを目論むジョー!
しかし、傷心の彼女は自殺してしまうのだった…。

死者の喪に服する日にも、周囲に向かって笑い飛ばしながら、
「―――飲め飲めいッ!ガハハハ」
墓地で喚き立てる、怖いもの知らずのジョー。

その悪事を暴こうとした医者も、ジョーのツメで目つぶし!
そして焼き殺されるのだ…!
悪辣非道の限りを尽くす、コフィン・ジョー。向かう所、敵は無し!


コフィン・ジョーの、コフィン・ジョーによる、コフィン・ジョーのための映画です。
何でもアリです。とにかく彼は、自分大好き人間なのです!♪

果たして、彼の行く末は…!?
―――結末は是非、貴方ご自身の目でお確かめ下さい!
ガハハハ!!☆
(笑)
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