みんと

舞台恐怖症のみんとのレビュー・感想・評価

舞台恐怖症(1950年製作の映画)
3.7
取り敢えず有名どころは押さえた気でいるので、烏滸がましくもヒッチコック作品消化鑑賞なんて思って観たらとんだしっぺ返しだった。

やっぱり面白い!漏れなく面白い!

妖艶を絵に書いたようなマレーネ・ディートリッヒと素朴でお茶目なジェーン・ワイマンの演技対決が素晴らしい。そして線の細い海老蔵フェイスの“ただの“スミス刑事はカッコ良かったなあ、、、

監督自身、失敗作との位置付けがある意味納得の散らかった感も否めないものの、帳消しされる程の後半の畳み掛けるスピード感たるや!。特に見事に影を使った恐怖の表情は緊迫感とハラハラドキドキが最高潮に達し、トドメのラストで綺麗に締める。呆気にとられて思わずポカーン、、、

いつも唸らせる小物使いは、今作に関しては納得出来ないところもあれど、通して練られてる脚本力は感じるところで。
またしても可愛く監督登場にクスッとほっこりは、もはや大きな見どころのひとつ。
みんと

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