シャークウィザード

劇場版 ポケットモンスター 結晶塔の帝王のシャークウィザードのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

絵本の挿絵やアンノーンの遺跡がミステリアスな雰囲気に溢れていて魅力的。早速物語に引き込まれる。
アンノーンがCG姿で背景やキャラから浮いているけど、むしろその異質な姿が良い。
ミーがアンノーンのパネルを並べた時の文字がPAPA、MAMA、MEになっているの今回見て初めて気づいた。
建造物も自然も飲み込んでいく結晶塔の不気味さ。ミーの感情変化や外部の影響で動く姿は生物のようでもあった。不気味だけど綺麗でもあり、お見事。
OK!懐かしい。
リンさん、ゲストのチョイ役にしておくには惜しいキャラデザの良さ。赤いバンダナと服にジーンズと旅していてるのも納得の動きやすそうな姿。バンダナにモンスターボールのマークが入っているのもポケモンの登場人物らしい。手持ちもエイパムやヌオーと好きなポケモン多くてそこも良いなあと共感。
エンテイがサトシのママを洗脳して虚ろ目にしたのはドキッとする。
遺跡に描かれたアンノーン、伝説のポケモンとして各地に形の残されているエンテイと、ポケモン世界で伝説のポケモンがどう扱われているのか、それを知れてワクワクする。狛犬、エジプトっぽい壁画、洞窟壁画等、落とし込み方が上手い!
結晶塔へ侵入する時、フシギダネ、チコリータ、ヨルノズクを使って壁を登るのはポケモンの強みをしっかりと把握したトレーナーらしくて良い。ヒノアラシの火炎放射で溶かした後、穴が塞がらないよう水鉄砲を使い、その流れに乗って侵入するのは賢いと感心!
ミーがやりたいと思った事を、ミーが望むなら出来ると背中を押してくれるエンテイは正に父親の鑑。外から見たら歪でもエンテイとミーには父と娘の強い繋がりを感じた。
18歳のミー、大人っぽくてセクシーで好き。笑った時は子供っぽさがあるのも好ポイント。タケシのお姉さんへの扱い方が紳士的でカッコいい。バトル中でもポケモンや相手を褒める姿、カッコイイし見習いたい。
10歳のミーも可愛らしいし、水中での水ポケモン同士のバトルも良い。
我ら宇宙を目指すロケット団、ひたすら高みを目指すのニャ、前向き~!
洗脳解除された後でもミーへの優しさが溢れるママさんも素敵。
エンテイの繰り出す炎が紫色で、他との格の違いを感じた。中二病を患った身として好きにならない筈が無かった。
サトシのピンチに颯爽と駆けつけるリザードン、超カッコいいしテンション上がった!
落ちそうになったサトシを助けるタケシとカスミ、ムサシ、コジロウ、ニャースら仲間たちも良いシーン!敵とはいえ、長い付き合いで自然と手の出たロケット団、やはり好きだ。
サトシを乗せて空中を飛ぶリザードンVS結晶塔のサポートも得たエンテイ、熱かった。
外へ出ることをミーが決めた時も、ミーの幸せを願って身を引こうとしたエンテイ、本当に凄い。上から結晶を壊して駆けつけてくれた時の頼もしさ。
ミーが信じてくれればどんなことでもできると、ミーを外に出す為アンノーンを止めるのは非常にしんみりした。光ながら消えていく姿、最後に雲がエンテイの形をしている等、映像の美しさに心打たれた。
寂しがり屋の少女が一人減ったのニャとロケット団が最後の美味しい所を持って行ったな。なんだかとっても良い感じー!で締めるのやはり好き。
最後にお父さんと一緒にいたのはミーのお母さん?再婚相手?ミーが駆け寄っていったのを見ると実のお母さんかな?入院してたけど無事に退院したとか?
ヒメグマの友達ができて楽しそうな姿を見て、良かったねという気持ちになった。ハッピーエンドで良かった…!