サミィ

釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇のサミィのレビュー・感想・評価

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三國連太郎 ということで視聴…

前作の11から監督が変わり、いかがなものかいなと思い視聴するも これは… と思い早々に視聴を断念。これで釣りバカも終わったな との想いを胸に 青島幸男登場 という事もあり、まぁ一応(お情けで)観てみましょうかいのと思い観ましたが…

釣りバカ日誌は完全に映画から2時間ドラマに成り下がってしまった。到底映画と呼べる代物ではない、これだけはハッキリ言える

ただ三國連太郎をはじめ 奈良岡朋子、青島幸男、大杉漣 と名のある役者、しかもネームバリューだけでなく確実に腕のある 抜群の演技力を誇る役者達のお陰で、何とか作品たり得ている所存…
作品としては劣等でも、こんなにも人間の技術で魅せる事が可能なのかと 改めて “役者” の凄さを思い知らされ(宮沢りえ、吉岡秀隆の二人演技の時は地獄だった。同じ映画なの?と思わざるを得ないくらい下手糞だった)た。

弔辞
あの三國連太郎の弔辞 わたしはあれに完膚なきまでに叩きのめされた。日本に、この世界に 観ていてあれほど胸が張り裂けそうな演技をする人間がいた という事の重大さ そして大半の人間がそれを知らずに一生を終える という人生の損失さ こんな事があって良いのか という想いで胸が苦しくなった。
そしてあの様な 人間の価値観では測れない 様な演技をする役者を、わたしは他に知らない。もはや “役者” というものは この世から失われたもの なのだろうか わたしにはわからない

作品としては というか作品にすらなっていない範疇であると思うけれど、役者達の最後の(と言ったらおかしいけど)魂に触れる 文化遺産的な作品ではある と思いました。やはり映画は 『人』です
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