ショーン・レヴィ監督作。
エンタメ映画請負人、ショーン・レヴィ監督が2002年に演出を手掛けた日本劇場未公開作品で、映画プロデューサーに小説を盗まれた少年の奮闘を描いたコメディです。
ミシガン州で家族と暮らしている14歳の少年:ジェイソンは、いつも嘘ばかりついて皆から信用されていないが、ある日、学校の課題で書いたオリジナルの小説を高慢な映画プロデューサーに盗まれた挙句、無断で映画化されることを知って怒り心頭、同級生の女の子と共にハリウッドに乗り込みプロデューサーにギャフンと言わせるべく奮闘するが…という“逆襲コメディ”の佳作となっています。
性悪な有名プロデューサーに映画のアイデアを盗まれた少年の逆襲劇のゆくえを軽快に描いた痛快コメディとなっていて、プロデューサーの豪邸に忍び込み子供顔負けの巧妙なトラップを仕掛けたり、同じくプロデューサーに恨みを持つ仲間たちの手を借りて映画さながらの壮大な復讐に打って出たり…と嘘つき少年vs悪徳プロデューサーの攻防をコミカルに描写していきます。
嘘ばかりついてきた少年がハリウッドで巻き起こす一連の逆襲騒動を通じて“真実の価値”に気づかされていく姿を描いたジュブナイルコメディで、主演の子役たちも頑張っていますが、それ以上に名脇役:ポール・ジアマッティの清々しいほどの悪党演技(&全身ブルーメイク)が強烈な印象を残しています。