きんぽうげ

エピデミック〜伝染病のきんぽうげのレビュー・感想・評価

エピデミック〜伝染病(1987年製作の映画)
3.0
『奇跡の海』の公開に合わせてのラース-フォン-トリアの特集の第一本目の初公開作品らしいが、よく分からなかった。だが、意欲的な作品であった事は確かだ。それは分かる映画の脚本を仲間と一緒に作っていく話は題名の通り《伝染病》である。
ヨーロッパ全土を襲ったペストを手始めに、新聞各紙で取り上げられる伝染病は、アゴタ-クリストフの戯曲にも取り上げられる通りに、いくつかの作品のテーマとなっている。映画の中の台詞に出てくる通り、カフカの作品にも取り上げられている。(カミュの作品であったか?)
現実の脚本を作る段階とその内容を交互に取り入れ、ラストはその内容と現実とが一致してしまう。という流れは極端で、信じられないのが先にたってしまうが、画面に引き付けられていたのは確かである。この映画においても、各章に区切られて、テーマが分けられている。
確かに次の作品を見たくさせるような気持ちを持たせる。
あと二本プラス『キングダム』を見るつもりである。
分からない領域にもタイプがあって、興味を引き起こすものと、そうでないものがある。
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