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エピデミック〜伝染病のyのレビュー・感想・評価

エピデミック〜伝染病(1987年製作の映画)
3.9
これまたギラッギラ。トリアーが伝染病によって侵された地球を描くディストピア映画。1年半かけて書き上げた脚本が、締め切り直前にフロッピーの故障によって無に帰したため、仕方なく改めて伝染病についての脚本を書き始めた頃、奇しくも現実の世界でも伝染病が蔓延し始める。医師であり“理想主義者”でもあるメスメルが、社会において対的権力を持つようになったにも関わらず伝染病対策を打ち出さない医師会にジレンマを感じ、外に飛び出す。その内容が脚本と図らずもリンクしていくところがアニメっぽくて面白い。“「エピデミック」内「エピデミック」”という名の映画映画でもある。伝染病の予兆となるというラット・キング(尻尾が絡まった複数のネズミ)の話が面白かった。“エピデミック”から出られなくなった女性の末路。すっげえ。ラスト興奮した。
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