アギゴン

ベニーズ・ビデオのアギゴンのレビュー・感想・評価

ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)
3.5
ミヒャエル・ハネケ監督って
やはりこう言った唐突もない恐ろしさに陥らせる作風が真骨頂なのですかね。ファニーゲームよりも前に作られた本作。主役の役者も同じ役者を起用。どーもあのどんよりとした目が気になって調べたら「あ!やっぱりあの俳優だ」と思い出しました。

冒頭の映像がまず衝撃的でした。
豚の屠殺シーン。
この作品の殆どはホームビデオで少年が撮る映像が要になっています。見ずらい映像だけどそこがリアル。
ほぼ初対面の少女を家に招いて、他愛もない会話を少ししたかと思えば、悪ふざけで出した豚の屠殺用のガンでなんと少女を撃ってしまいます。そのシーンが最初はふざけていて、誤ってしまったのかと思いきや、騒がれたので何度も撃ってしまい絶命させてしまいます。それも一部始終ビデオに撮しているというなんとも嫌な感じです。
ネタバレになるのでこの後はレビューしませんが、この後の展開が言葉とビデオの中の記録(正確には肝になる部分は映っていませんが)で進んでいくだけ。
ラストは、ん?ん?なにこれ(.. )???となりましたか、これもハネケの演出なのですよね〜💦
しかし、これも言いようのない後味の悪さの残る作品でした。
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