ノッチ

バンビ2/森のプリンスのノッチのレビュー・感想・評価

バンビ2/森のプリンス(2006年製作の映画)
4.0
最愛の母との別れを乗り越え、幼いバンビは父親である“森の王様”と暮らし始めます。

誇り高き風格と森に生きる知恵を備えた父の姿に、尊敬と憧れを抱くバンビ。

一方、“森の王様”はやんちゃ盛りの息子との初めてのかかわりに、戸惑いを隠せずにいました。

1942年に生まれたディズニークラシック映画の続編。

バンビの母親が死んでからの続編で、結構面白かった。

続編と言うよりも、母親と別れたバンビが大人になるまでの「間の物語」ですが。

前作で描かれなかった、バンビの子供から大人への移行期間を観ることが出来たので、私にとってはとても満足できる作品でした。

1のクオリティーや世界を壊す事のない絵やCGのすばらしさに加え、内容も森の王様である父親が子育てに奮闘し、父性に目覚め、息子の成長を通して変わっていく…そんなストーリーに涙が出ました。 

1作目の内容を十分に考えて作られたストーリーだと思います。 

1作目ではバンビとファリーン、父親との会話はあまりないのですが、こちらで会話が見られるのでうれしかったです。

ファリーンやロノとの場面は、成長後のストーリーにつながっていったりするので、1作目を見てからのが楽しめるでしょう。 

1は自然の映像作品って感じだったけど、2はバンビ自身にしっかりと焦点があたっている。 

バンビの父は、1作目の頃は遠くからのアングルが多かったので威厳があるように見えたが、今作でアップで見ると、バンビと同じで可愛い顔だった。

それでもお父さんイケメンすぎて…もう…

個人的にお父さんが大好きなので、こんなメインで扱われてるってだけでうれしいです。

最初はぎこちないバンビと父親ですが、だんだんと2人の距離が近くなっていくのが微笑ましい。

強いお父さんに守られ、友達に囲まれて成長していくバンビの勇気に涙。 

最後に猟犬たちとの戦いが終わった後、バンビは本当の成長に繋がって強くなれました。

それにバンビと彼の父親は、自分は互いにとってどんな存在であるのか分かりました。

そして1でのあのラストにつながるのですが、お父さんに認めてもらいたくて必死に頑張るバンビの姿に胸打たれます。

また、色々な森の動物が出てきたりとんすけの妹たちが大はしゃぎだったり、子どもは喜ぶんじゃないかな。 

ただ、前作で一切喋らない不気味な牡鹿だったロノが、典型的な小者キャラになっていたのは賛否別れそうなところでしょうか。

個人的には2のが好きだった。
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