おもろいがやや長い…。アントニオーニの『欲望』をあらすじだけ読んで作ったみたいなチープな脚本も、最初から最後まで『BLOOD THE LAST VAMPIRE』な設定も、北村龍平のぐるんぐるんカメラの前でどーでもよくなる。そういえば『ヴァーサス』もどえらいおもしろかった記憶がある。回るカメラが回った先で反射する（がそこにカメラがない）みたいなのをやりまくっていてゼメキスみたいだと思った。楽しいことをするために手間暇を惜しまないスタイルは『ヴァーサス』からなんも変わってない。ハンマーの段ボール感ある安っぽい質感がわずかに気になったけれど。
