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有りがたうさんのtjrのレビュー・感想・評価

有りがたうさん(1936年製作の映画)
4.3
田舎から東京へ向かうバス車内を舞台に、人々の一期一会を描く。
この時代にあって移動撮影の上、バックミラー越しに見る・見られるという視線の演出を見事に取り入れているし、群像劇・ロードムービーとして様々な人生を切り取っており面白い。
上原謙演じる運転士の「有りがたうさん」がモテまくり。序盤の「だから彼を有りがたうさんと云ふ」というテロップに、そう説明しちゃうんだという驚き。
愛すべきテンポ感・台詞の棒読みも味わい深くオチも良い。
乗り遅れたおじさんがバスを追いかけて行き、それに続いて何気に犬が歩いていくシーンが何より好きかもしれない。