むうぴょんこ

スペシャル・フォースのむうぴょんこのレビュー・感想・評価

スペシャル・フォース(2011年製作の映画)
5.0
【現実を理解しない理想主義が巻き起こす悲劇】

四作品続けて超面倒くさい作品をご紹介したので・・・事後報告したら彼女から凄く呆れられちゃいました(泣)

あ~あ・・・フォローしてくださる方が減っちゃうんだろうな~なんて考えながらも??

でも、いいんだ、面倒くさい事が大好きなんだもん!!
なので、”やっちゃうぜぃ”・・・と、虚勢を張りつつ選んだ今回も面倒くさい作品だったりして??(笑)

あはは・・・寝不足なんで許してください!!
次回は面倒くさくない作品を紹介するつもりなので・・・って、言っておきながら自信がないよっ(笑)

って、事で・・・2014年5月に閉鎖したツタヤサイトでレビューした作品をご紹介しちゃいましょう!!

みなさん、心の準備はできていますか??
では、始めますよっ!!

【本文】
みなさ~ん、お盆休みも終わってしまいましたね~!!
今回は短かったせいか、ストレスを存分に発散してないって方も大勢いらっしゃるかな~??

でもこの棚をレビューされている皆さんは幸運ですねっ。
だって、日頃の鬱憤を映画やドラマで発散できるからさっ!!

と、これ以上、青春ドラマのような文章を書くのは恥ずかしいので・・・トットとおススメに行っちゃいましょ??(笑)

今回皆さんにおススメする作品は・・・
2011年に日本を除く主要国で公開されたフランス映画、『Forces speciales(スペシャルフォース)』をご紹介しますっ!!

実はこの作品、主演とおぼしき方が見当たりません!!
出演者全員にスポットを当てているので全員が主演といっても差し支えないような?(笑)

なので、まずはドイツ出身のモデルで女優のダイアン・クルーガーさん!!
綺麗な方で確か”ナショナルトレジャー”にも出演されてますよね??

相手役はブノワ・マジメルさん・・・”ピアニスト”でカンヌ国際映画賞を取った方ですよね??
そして狙撃兵のラファエル・ペルソナさん・・・アラン・ドロンの再来とまで言われる超美男子!!

どんな女性でもこの二人が泥だらけで奮闘するシーンではメロメロになっちゃうかも??(笑)

実はこの作品、見る方によって評価が分かれるようで・・・他HPのレビュー欄を見ると酷評されている文章が非常によく目に付きます。

女性が誘拐されたのは、理想とする主義主張を文化が違う異国で展開した事が原因なので、窮地に陥るのは当たり前で危険は自己責任、的な内容が多いかも??

それだけど・・・

”国と政府は自国民の自由と生命及び、権利を保障する”のが当たり前で・・・

日本のように国内に住んでいる国民すら、ないがしろにする国って珍しいんですっ!!

なのでダイアンさんが無謀な行動をとった結果、誘拐され、生命の危険に陥ったとしても・・・仏国は救出作戦を決行しなければ国民が納得しないのです!!

まあ、それが政治って物で・・・

また他書き込みでは、”何度でも救出ヘリを要請すれば良い”というのもありましたが・・・字幕では分かり難かったのですが、オリジナルでは無線機は被弾し、救出ヘリも打ち落とされており、国境を自力で超える以外に手段がない・・・という状況にあります。

他にも現地人に救助を要請すれば良いとも言われてますが、誰が敵かも分からない状況下ではできる話ではないんですね・・・これがっ!!

そういう危機的状況にありながら、理想に燃える彼女は世話になった村人を助けるために再度身勝手な行動を選択し、部隊全員を命の危険に晒します。

そういう”現実からかけ離れた理想主義”って、何も特殊な状況下だけではなく、我々の日常によく散見される出来事だって思いませんか??

理想主義は悪い事ではありませんが、現実を直視しろよって思わず言いたくなる状況もしばしばで・・・日本経済の衰退も、もしかしたらそういう理想論に毒されてしまっているからかもしれませんね~(泣)

改めて内容として・・・ダイアンさんがアフガニスタンで取材中にタリバン組織に誘拐され、その救出に仏軍の特殊部隊が当たるという内容で・・・詳しくは本編を見てね・・・って、予告編でもいいよっ(笑)

【Youtube ”予告編”】
https://www.youtube.com/watch?v=AWZc-Rt1D84

仏政府の海外派兵を批判しながら、タリバンの非道を許せないと、破綻した論理を元に向こう見ずな行動をとったダイアンさん・・・

そんな身勝手な主義主張を曲げなかった結果、救出に向かった特殊部隊をほぼ全滅にまで追いやってしまう。

彼女はクライマックスで二人の負傷した兵士を残し、独り砂漠を彷徨う状況に陥ります。

兵士達と分かれる際、それまで自分の主義、理想は絶対だと信じていた表情とは違って、ようやく現実を見つめる事ができたような??

”今そこにある現実を理解できなければ、どんな理想も空虚な夢物語でしかない・・・”

あはは・・・押井守監督作品にでも出てきそうな文章が浮かんじゃった(笑)

この作品のキモはそういう事かな??

えへへ・・・思わず熱くなっちゃった(笑)

彼女の考えてくれた粗筋と大幅に違って、かなり面倒なレビューになっちゃった!!

こんな暑い時期に読む文章でも無いから読み飛ばしてね!!

”ホントに面倒くさい人だね~っ”って、彼女から言われる事、必至の・・・むうでした!!
*ブクログより転記