爆裂BOX

アーマゲドンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

アーマゲドン(1996年製作の映画)
3.0
2019年、地球は衛星「ガリレオの子」との衝突の危機を迎えていた。軍は採掘戦をガリレオの子に派遣し、トンネルを掘らせてその中で爆弾を起爆させ衛星の軌道をずらす作戦を実行するが…というストーリー。
あの「アルマゲドン」より二年も早く地球に衝突する衛星に採掘業者を派遣してトンネルを掘らせて爆弾を爆発させるという方法を映像化していた作品です。それだけでなく派遣されるクルー達が事あるごとに賃金の割り増し要求して作業ペース進まなかったり、仕事中にゲームしたり地球の命運掛かってるのに暢気でやる気感じられない所も似てますね。一応、群に衛星ごと爆破されて殺されるかもって不信感もってるという設定ありますが。「ターミネーター2」の液体ターミネーターロバート・パトリックが制作で参加しています。
クルー達はトンネル工事中に壁がプラチナっ出来た奇妙なコンテナ状の物体発見し、プラチナ採取して喜びますが、このコンテナには200年前に惑星トリリアンを恐怖に陥れ賜物ボーアウスが封印されており、窒素に触れて復活したボーアウスにクルー達は次々襲われていくという「エイリアン」のようなモンスターパニック作品だったんですね。ボーアウスの見た目はエイリアンとちょっと牛っぽい見た目ですね。暗い中で襲われるときもアップのシーンが多いのでハッキリ姿が確認できるシーンは少ないです。壁に擬態してるシーンは好きですね。ゴア描写は殆どないですね。
このボーアウスとの戦いにイマイチ緊迫感足りてなくてダラダラした感じなのが残念ですね。クライマックスでの戦いではチキンな感じだったアレンがいい所見せたりしてちょっと盛り上がってきましたが。
登場人物の中ではパワハラ&セクハラ繰り返すザンダー・バークレイ演じる責任者ライアンがクズ過ぎて頭一つ抜きんでてた気がします。事あるごとに金金いうけど地球滅亡したら意味ないの分ってるのかな?死んだと思ったら再登場したクライマックスの戦いでも主人公達が戦ってるボーアウスそっちのけで女めぐって主人公達に襲い掛かって戦い繰り広げたりと状況分ってない感が凄い奴でした。
爆弾のプロの女クルーニューコムがカッコよかったですが、最後が結構エグくてここは中々ショッキングでした。その他の登場人物はあんまり描きわけされてない感じで主人公の女博士以外印象に残るキャラいなかったな。
ボーアウスの最期も少しスプラッターな感じで良かったです。
モンスター映画としては登場人物にも展開にも緊張感感じられない作品でしたね。VHSしか出てないけどDVDは出ないだろうなぁ。