TAK44マグナム

トロメオ&ジュリエットのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

トロメオ&ジュリエット(1996年製作の映画)
4.1
シェイクスピアもビックリ!
トロマでロミオ&ジュリエット?


過去の残念ツィートがほじくり返されたおかげでディズニーにクビ宣告された、MCUの立役者のひとりジェームズ・ガン。
現在、復帰の署名運動が起こったり、ほかのライバル会社が手ぐすね引いていたりと、その周囲はまだまだ騒がしいガンちゃんですが、元々はZ級映画の梁山泊であるトロマの出身。
で、本作こそガンちゃんが製作・監督・脚本・ついでにちょっとだけ出演と、本格的にデビューを飾った映画なのであります!
まぁ、こんなの撮っていたんだから、そりゃツィートもおのずとバカになるわな。


ここはいつものトロマヴィル。
ある確執から、長らくキュー家とキャピレット家は事あるごとに争う仲。警察も、いい加減にしろと文句いう始末。
しかし、パーティでキュー家のトロメオ、そしてキャピレット家のジュリエットが運命の恋におちてしまったから、さぁ大変!
勝手にセックスしたり結婚したり、2人の暴挙に怒り狂ったジュリエットのパパが迫る!


冒頭、誰よりも先に登場したのはストーリーテラー。
そして何故か、それを世界的バンド「モーターヘッド」のレミー・キルミスターがやっている。
何故(苦笑)?

ジェームズ・ガンもチョイ役で出ていますが、弟のショーン・ガンがとんでもなくトチ狂った髪型の変態バカ役で出演、前半で死ぬまで一番目立ってました。

そんなショーン・ガンを筆頭に、頭の先から足の先までクレイジーな連中しかでてきません!
そして、行われることはセックス&ヴァイオレンス!!
ほぼ、それのみ!
ホラー寄りのガンちゃんなのでね、当然ですが首や腕がもげたり、顔が潰れたりしますよ!
GoGしか知らないと、そりゃ驚きますよ!
全編、これもうゲロとウンコと小便が飛び散り、許されない愛だの恋だのばかりで彩られるのです!
ついでに、トロマ恒例の車が吹っ飛んで大爆発!も無理やり挿入されるのです!ヒャッホー!

・・・などと思っていると、ガラスケースに閉じ込められたジュリエットみたいな、なんとなくアートな絵面も顔を出したり、ガンちゃんの非凡さが垣間見える場面も多数あります。
アートっぽかろうが何だろうが、たんにSMじゃねえかって感じもしますけれどね。


クソ溜めに咲いた一輪の花というか、ジュリエット役の女優さんのルックスが清純そうで可愛い♡
それなのに、レズッたり、テレフォンセックスに溺れたり、バンバン脱いでセックスしまくる(青姦までする)、そのギャップに萌えました!
それまでの恨みをこめたパパへの連続攻撃も、これこそホラー!な大活躍。
ただの置かれた花ではない、時には過激で淫靡なヒロイン像が、まさしくジェームズ・ガン印ですな〜。好きだね、あんたも!


終盤では、「美女と野獣」ならぬ「豚とバカ」で泣けるという快挙を達成、「純愛こそ最強」という意外と真面目な着地点に落ち着くのでした。
しかし、そのオチは予想がついたとはいえ心底アウトな事をやっていて、やはりヤバイ奴だぜ、ジェームズ・ガン!
いや、ほんとそれアウトだから!


それにしても、毎度毎度トロマヴィルでは血生臭い、いやゲロ臭い事件が起きますねえ。
どんどん地価が下がりそうだ・・・
あ、だから変な輩ばかり集まってくるのか!納得!

そうそう、毒々モンスターやカブキマンも一瞬だけ出ますよ〜♪


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