爆裂BOX

クレイジーワールドの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

クレイジーワールド(2011年製作の映画)
3.0
突如人々が発狂し殺し合う「感染」が広まった世界。スコットは家族を連れて避難中、ガス欠と共にならず者と遭遇し森に逃げるが、家族を皆殺しにされ…というストーリー。
感染すると発狂して凶暴化し周りの人を殺すウィルスが広まった世界でサバイバルする家族を描いた作品です。
多分かなり低予算のインディーズ映画だと思うんですが、前半の荒廃した街を逃げながら物資を集めたりする家族を映したサバイバル感はかなりグッとつかまれました。車を調達するときにそばに転がってる持ち主の死体の横にトランクに乗ってた(恐らく)子供の死体を毛布にくるんで置くシーンなども終末感出てていい感じでした。
中盤からはずっと森の中が舞台になりますが、物資調達に行って戻ってきたら妻と娘が殺されているのを発見して以降はスコットと息子のアーロンが森の中を彷徨うシーンが続くので些か退屈ですね。ライフル分解して整備するシーンなど細かい所描写したり、一般人のサバイバル感は良いですが、流石に何も起こらなすぎる。不穏な空気は続きますが。
謎の狙撃手に息子を殺され、復讐に燃えるスコットが無法者の拠点と思われる家に乗り込んでウィルス感染者の真相を聞かされて全てが明らかになりますが、正直粗筋読んだ時点で「こういうオチだろうなぁ…」というオチそのまんまでしたね。多分見てる人大抵気付くと思います。最後の見せ方とか悪くなかったんですけど、最後にちょっと詰め込み過ぎた感じはありますね。前半じっくり描いてた分、最後が駆け足になりすぎましたね。
ジャケットから「クレイジーズ」や「28日後」のような作品イメージして鑑賞するとがっかりしますね。冒頭のサバイバル感悪くなかっただけに全体的に地味で最後駆け足になったのが悔やまれる作品でした。