Azuという名のブシェミ夫人

スリップストリームのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

スリップストリーム(2007年製作の映画)
2.0
アンソニー・ホプキンスが監督・脚本・主演を務めた作品。
脚本家のフィリックスは、現実の世界と自分が創作した殺人ミステリーの世界を行ったり来たりして生きている。
しかし、あくまでも脳内だけでの存在だったはずの創作の世界が、次第に現実の世界へと現れはじめ・・・。

こ、これは・・・(゜Д゜ )ってなった。
やっぱり狂人ね、レクター博士。
見たのが結構前なのですが、あのしんどさを忘れることが出来ない。
その位、最後まで見るのしんどかった。
頑張った自分を褒めてあげたい笑
初っ端から何の説明もなしに、意味不明な展開な上に、頻繁に挟まれるフラッシュ映像。
突然左右が反転したり、色が変わったり。
考えごとしてる時に、ふと全然別の事が急に頭をよぎったりする事ってあるけど、他人のそれを映像として見せられるのは、なかなかにキツイ。

一応答えというかオチの提示はあるのですが、果たしてその解釈でいいのか・・・。
そこで最後の力を振り絞って、レクター博士・・・じゃなくてアンソニー・ホプキンスの音声解説を見たら『まぁ観客は苛立つだろうねー。分かんないだろうねー。』みたいなスタンスだったので、なんかもう笑うしかなかった。
クイズ出されて、一生懸命考えても分からなくて、ギブアップして答え聞いたら、『うん、分かんないよね。なんだろうね?』って逆に聞かれたみたいな。

恐るべしレクター博士、じゃなくてアンソニー・ホプキンス。
彼みたいにずーっと自分以外の誰かを演じてきた俳優さん達からすると、こういう状況まで紙一重なとこあるのかもしれない。
私みたいな凡人にはついていけない。
そんな風に思ったあの日。
いま見たら・・・いや、もう見ないぞ。