デロング

マイネーム・イズ・ハーンのデロングのレビュー・感想・評価

マイネーム・イズ・ハーン(2010年製作の映画)
4.4
『僕の名前はハーン、テロリストじゃない。』という台詞から始まりスリリングな物語なのかと思ったら、めちゃくちゃ感動するお話でした!

インド映画なので上映時間は得意の3時間近くありますが一切ダレる事なく一気に見ちゃいました。舞台がサンフランシスコなのにインド音楽が流れるのはまた新鮮な感じです。ただ踊りは無しです。(^^)

アスペルガー症候群の主人公ハーンは、母親の死後インドを離れ、弟のいるサンフランシスコに移住する。そこで弟の化粧品会社を手伝い、ある日営業で訪れた美容室でマンディラに出会い恋に落ちやがて結婚。

マンディラはバツイチで男の子が1人いる母親だけどキレイで明るくてめっちゃ魅力的です!霧がかった幻想的なサンフランシスコの街を見ながらのシーンは爽やかで最高です!

そんな幸せな時間もつかの間、あの9.11テロ事件が起こり、イスラム教徒であるハーンは辛い迫害を受け、それはハーンだけじゃなく家族にまで及ぶ事に。そこでハーンはある決意を胸に旅をする事に。とにかく純粋で優しさがあって、自閉症のせいなのか、心も傷ついてるはずなのに凹む事なく、ひたすら前に突き進んでいくハーンの姿に感動です。イベントも盛り沢山で見どころ満載でした。

アメリカだけじゃなく、確かにイスラム=テロリストのイメージがオイラの中にもあったりします。だけどそうじゃない!宗教とかの問題じゃなく、『人間には良い事をする人と悪い事をする人の2種類しかいない』というハーンの母親のこの単純な言葉が後から胸に響いてきます。

宗教による差別や偏見をテーマにした重たい部分もありましたが、一人の男の純粋で素晴らしい愛の物語でした。(^^)

これ、すごく良い映画でした!(^-^)
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