雨宮はな

アンドリューNDR114の雨宮はなのレビュー・感想・評価

アンドリューNDR114(1999年製作の映画)
4.0
おすすめしてくれた友人に感謝。
何をもって「人間」というのか、認識するのか。

SFだけど、これは人間であっても変わらない普遍の過大だと思った。
哲学や価値観、思想を抜きにSFとしても十分に面白い。厄介者扱いされるメカメカしいロボット時代からの知能的変化が面白いのはもちろん、周囲の変化やアンドリューの見た目の変化も面白い。

腎臓の内臓を使って、神経をつないで…勃起できるようになってセックス!というのはなかなかにぶっ飛んでいたけど、それで最初のマスターの話を「感じる」ことができて喜んでいる様子は興味深かった。
やはり少しズレている感覚もあるが、あのレベルだと現代では「発達障害者にいそう」というくらいだと思った。

結婚まで描くのは驚いたけど、リトル・ミスはリトル・ミスとして仕えたままなのはとても良かった。現代か日本だったら、すぐさまそこに陳腐な恋愛を組み込んだと思うから、そうしなかったことに感謝と敬意をこめて拍手を送る。
雨宮はな

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