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ベルイマン監督の 恥のMcQのレビュー・感想・評価

ベルイマン監督の 恥(1966年製作の映画)
4.0
戦争によって激しく揺さぶられる、ある夫婦の物語。

強いイメージのあるマックスフォンシドーがとても頼りなく、弱々しい夫役を演じていてとても新鮮。

対するリヴウルマンはめちゃめちゃ強い!頼れる女。

2人は罵倒し合い、互いを軽蔑し合いながらも、一緒に居続ける。

これから何が起きるのか全く予想がつかない冒頭の雰囲気、鳴り響く無言電話。後半の痛々しく凍りつくような展開、、

そして、この作品でのアルマ(妻)のセリフがとても印象に残ります。

「他人の悪夢に出演してるみたい。その人の目が覚めたらどうなるの?」

「夢で見た誰かの言葉をどうしても思い出せない。」

唐突に幕を閉じるものの、
アルマのセリフはこの作品の全てを物語っていると思います。(これを読み解くにはベルイマンマニアになる必要があるかと、、)

素晴らしい作品ではありますが、
少々精神的ダメージを伴う作品なので、何度も観たい!とはなり難い。
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