ひば

ザ・バニシング-消失-のひばのレビュー・感想・評価

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)
4.5
彼女は生きてるのか死んでるのか、求める答えは2つに1つであったはずなのにどちらにせよどちらをとっても想定内の返事であることはわかっていたのに、突然線引きが侵される。緊張感ある情景で何故か幼少期の話をし出したり、これはツーリングか?と思った後のあれ。好奇心と探求心というそれぞれの飢えがまさぐり合い、普通のなかにある異常の炙り出し。マイナス面での予想外は本当に嫌な気分になりますね。これスタンダードな作品なら物語の目線が逆なんじゃないですかね。よくない結果になるとわかっている段階的嫌さでもなく、突然ショッキングな映像が流れる爆発的嫌さでもなく、もうなんか…最低限の人間性で持ちこたえてるはずの娯楽のテンプレートの流れを全無視して裏切られた嫌さだった…正当な段階を踏んでいるだけに…個人として見習うべきものが何もない圧巻の人間劇ですね。人生経験相応のキャッチボールをしろよ。
ちなみにこれと間違えて昔『バーニング』見ちゃったの。内容も似てたね!あと『トゥモローランド』と間違えて『トゥモローワールド』を見るという最悪のやつ(でも半分は邦題が悪いぞ)もやったし見たい言うくせに適当にタイトル覚える~~~~~~
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