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ザ・バニシング-消失-のswansongのレビュー・感想・評価

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)
3.9

「あんなこと、 言わなきゃよかった…」

「もしもあのとき、 こうしていたら…」

生きるってことは、 「選択」 と「拒否」 の繰り返しですよね。

これは、 偶然にも「間違った選択」を重ねてしまった「どこにでもいる女と男」に降りかかる、 背筋も凍るような恐ろしい災いの物語。


SPOORLOOS
( ヨミカタ ワカラン )


「見知らぬ土地で脇道に入ってはいけない」
そんな「ホラー映画のオキテ」を無視して立ち寄ったドライヴ・インで、 忽然と妻が消えた…

このツカミが最高ですよね♪

ただし「スタンリー・キューブリックが3回観て云々」などという文言に惑わされて、 過剰な期待をしてはいけません。

「夜中にテレビをつけたらたまたまやっててなぁ、 なんとなく観始めたんやけど途中から夢中になってしもたわ!」と翌日の教室で熱弁しちゃうタイプの地味~な低予算サスペンスですから。

おまけに後に世に出た「羊たちの沈黙」やらクエンティン・タランティーノの作品群やらを経験しちゃってるせいか、 「ザ・バニシング」のあまりにも潔いエンディングには、 ある種の「物足りなさ」さえ感じてしまいました。

だけどその容赦ない「潔さ」こそが、 この映画のいちばん恐ろしいところなんです。

(詳しくは下のコメント欄に記しておきますね。 ※ただしネタバレ注意!)

多少の経年劣化を差し引いても、 この映画はやっぱりコワ~いし、 この先何度も「サスキアァ!」という絶叫を思い出すことになりそうです…

(*≧∀≦))) ワルイ ユメ ミルデ…

2020ー7
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