ピッツア橋本

ザ・バニシング-消失-のピッツア橋本のレビュー・感想・評価

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)
4.0
"これぞラスト〇〇分の衝撃映画"
ドライブインで消えた彼女を三年間追い続けた男と、その犯人が繰り広げる静かなチェイス、サスペンスドラマ。

正直、けっこう早い段階でその犯人は判ってしまうし、その手口も何となく察する事が出来る。だが本作はそういった推理サスペンスとして観るのではなく“人生の後悔”や“選択肢”というのがキーワードになってくる。

最後の15分はそれを体現した濃密で突飛、だけどじっとりと冷や汗をかくサスペンスが封じ込められている。

ぶっちゃけ、このラストに辿り着くまでに2回寝たし、冒頭の20分を見ればほぼストーリーは掴める。サスペンスなのにそんな事があっていいのかという声もあるかもしれないが苦笑、本作はそれくらい頭とケツが冴えてる。
シナリオとしてでなく、心理的なところでのインパクトが凄い。地味にダイナミック!

ただ個人的には本当にその二か所しか魅力が感じられなかったからこの点数だけど、他にない映画的な違和感を味わえるのはたしか。トラウマになるかもしれない。

かなり特殊な後味の残る映画でした。
ピッツア橋本

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