カラフルの天使ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

この話は綺麗な家族愛のでもなく、美しい友情の話でもなく、ただ人生に絶望した少年とそれを取り巻く身勝手な人達の話。問題がありすぎる環境に絶望して自殺した気持ちもわかるし、それで誰かが変わろうとしたならいいけど、そう変われない。自分が確固たる意思を持って人生を歩めるほどの強い人間でもない。結局、それなりのことをそれなりに、周りに合わせてする、というのも悪い人生では無いんだな、と思う。廃線をただ歩くことや、食事を一緒にすることがこんなに美しいことだとは、思わなかった。大昔に原作を読んだ時には分からなかった感情。前に読んだ時も、すごい話だな位には思っていたけど、映画も見て改めて推薦図書である意味がわかった気がする。