80年代香港映画ならではのドタバタでシュールなコメディ演出が、頻出。
もはやクリシェと化しており「そこまでやらなくても良いのに」というサーヴィスの連続、アイドル映画の単純な脚本から気取りやウェットな叙情がことごとく剝ぎ取られ、形骸化している。
終盤の地下鉄チェイスだけは設定がロマンティック、しかもスピードがあり映画的だった。
そんな香港映画のガラパゴス進化を刷新したのがウォン・カーウァイ、主演の2人は本作から約5年後に『欲望の翼』で再共演、全世界の中心へ躍り出る。
本作では特にマギーがまだ若く初主演作の様子、顔がパンパンで別人のようだ。