爆裂BOX

トレマーズ・ライジングの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

トレマーズ・ライジング(2006年製作の映画)
2.4
ヤン達若者三人は休日に女の子たちとキャンプ帰り謎めいたヒッチハイカーセバスチャンを同乗させるが霧の中で謎の女性を目撃、崖下へ転落してしまう。更にそこには地中に巨大生物がいて…というストーリー。
フランス産のモンスター映画です。勿論あの「トレマーズ」とは何の関係もありません、アルバトロスお得意の詐欺タイトルですね。
物語は女の子達とのキャンプ帰りの若者三人がガス欠で立ち寄ったガソリンスタンドでヒッチハイカーのセバスチャンを拾うも、彼は医療刑務所を脱走した殺人鬼。更に幽霊が出ると噂のある道で謎の女性を目撃し崖下へ落下するも木に引っ掛かり何とか全員助かるも謎の巨大生物が地中から触手を伸ばしてきて…という物です。
まず、画面がホームビデオで撮ったのかと思うぐらい安っぽいです。更に暗すぎる!登場人物の顔が分らないシーンも何か所かありました。怪物が出てくるシーンも暗くて何やってるかわからない所ありましたし。展開もほぼ暗い森の中をうろうろ彷徨ってるだけですし。殺人鬼セバスチャンも正体知られてから主人公達を脅したかと思えば怪物から逃げる時は協力してくれて、でもやっぱり殺そうとして来てとキャラがぶれてたような気がしますね。この手の悪人キャラは最後の方まで引っ張って怪物に無残に殺される事でカタルシス感じさせるものですが、前半でアッサリ退場しちゃいますし。あんまり出した意味ないキャラだった気がしますね。
三人の中ではリーダー格のヤンが主人公かと思ったらゲームオタクのヴァンサンが主人公なのは意外でしたね。重度のゲームオタクで女の子とキャンプしててもゲームばっかしてアスペ気味なんですが、いざ非常事態になると怪物がいる中発煙筒焚いてヘリに知らせようとしたり積極的に行動して友達は見捨てない友達思いなキャラになっていくのは面白かったですね。逆に頼りになりそうだったヤンがヘタレて彼女にも愛想つかされるのも面白いですね。後、フランス映画らしく会話がシニカルな感じなのも面白いですね。
怪物は200年前に隕石と共に地球に飛来した地球外生命体で、終盤まで画面には登場しません。地面がゴゴゴと盛り上がってこちらに向ってくるシーン殆どですが、これでタイトルに「トレマーズ」とつけたのかな?後触手を地面から出して攻撃したりしますが、暗くてよくわかりませんでした。終盤ヘリを墜落させる所で全体像出てきますが、節足動物っぽい感じですね。
ラストの展開はフランスらしくひねくれた展開で個人的には好きですね。結局事故の原因にもなった謎の白い女性は何だったのか。ラスト怪物が倒されるときにも出ててなんか一緒に苦しんでる風だったけど、チョウチンアンコウの疑似餌みたいな存在だったのかな?
珍しいフランス産のモンスター映画ですが、あんまりオススメはできませんね。