ジョー（ジョージ・ラフト）とポール（ハンフリー・ボガート）の兄弟はトラックドライバーとして順調だったが、事故をきっかけに安定した運送会社の経営の仕事に就く。しかし、ジョーは友人である社長の妻に言い寄られ、それを拒絶すると、彼女は恐ろしい企みを実行してしまう。
トラック運転手たちの社会派ドラマか、ドロドロのメロドラマか、夫殺しのサスペンスか。いろいろあったけど、結局は根無し草の男女2人のサクセスストーリーだったようだ。
珍しく堅気の男を演じたジョージ・ラフトも、家庭人が似合わないハンフリー・ボガートも良かったし、トラックの仕事に命を懸ける男たちが変わっていく展開も面白かった。
ただ、ラスト10分は拍子抜け。裁判の行方がなんとも歯切れが悪かった。
この作品で一番の切れ者ぶりを見せたのは、冒頭のダイナーで男たちを手玉に取っていたアン・シェリダン。最後も彼女の度胸と機転で疑いを晴らしてのハッピーエンドが良かったんじゃないかなー。
