smmt705

血のsmmt705のレビュー・感想・評価

(1989年製作の映画)
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このシーンとシーンが繋がらなそうに繋がる唐突さと男家族の物質的な会話のみで作られる世界観、モノクロの美しさ、初期作品だなんてやっぱり思えない…。ヴィセンテの行動はわかるようで分からないし、父親もどんな病気なのか、弟のニーノのいじめもどんなものなのか、そこを描かないからこそ惹きつけられる関係者たち。クララとヴィセンテの危うさが、歩いたり突然駆け出していくその距離感に感じられ、すごく魅力的だった。ペドロコスタ監督が常にどこか家族を考えている事が、この作品は割とストレートに感じられる。
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