けーな

鍵のけーなのレビュー・感想・評価

(1987年製作の映画)
3.4
先日、「友だちのうちはどこ?」を観た後に、フォロワーさんが、教えてくれた作品。さりさりさん(さりちゃん)、ありがとう。

「友だちのうちはどこ?」の監督アッバス・キアロスタミが、初期に、脚本を書いた作品。

DVDも配信もないので、なんとか探し出して見つけたけど、日本語字幕無しで、イラン語オンリー。イラン語なんて、ひと言も知らないけど、それでも、セリフがほとんど無い映画なので、充分理解できた。

お母さんが外出して、赤ちゃんの弟と留守番することになった小さな男の子が主人公。小さな子供にとっては、家の中は、危険がいっぱい。さてさて、どうなる? 

途中、近所のおばさんが来て、心配してくれて、ドアを開けてと言うのだけれど、お母さんが、留守中にドアを開けないようにと言いつけて出かけたので、開けられない。しかし、鍋が沸いてきて、だんだん危ないことになってきたから、ドアを開けようとするのだけれど、鍵が無いので、内側からも外側からも開けることができなくて。それで、少年は、鍵を探し出す。以上は、ネットで、内容を調べて分かったこと。劇中で唯一交わされる、近所のおばさん達とのセリフが、字幕無しだと分からないので、ネットから情報を得られて、良かった。

いやぁ〜、とにかくもう、ヤキモキしちゃって、観ているこっちが、どうかなりそうだった。

もう少し前に観たら、もっと楽しめたのかもしれないけど、このところ、現実で、幼児にまつわる事件や事故が頻発しているのをニュースでよく見るから、それ等のことを思い出してしまい、子供達を置いて外出した母親に対して、憤りを感じちゃって、フィクションだと分かっているのに、腹が立って仕方がなかった。だって、鍋に火をつけっぱなしにして出かけるとか、あり得ないでしょ。アイロンも、電源は、切ってるけど、置きっぱなし。赤ちゃんがいるのに。マンションの窓から転落とか、実際に、そういう事故、起きてるよ〜なんて、とにかく、いちいちヤキモキしてしまった。

しかし、この少年も、タフだね。頭使うよね。鍵を隙間から取る時も、すごかった。

キアロスタミ監督の作品、他にも、色々観たいと思う。興味ある方は、今作もどうぞ。コメント欄に貼り付けてます。
けーな

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