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ワイルド・ボーイのkazu1961のレビュー・感想・評価

ワイルド・ボーイ(1989年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-215 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋こんなにB級、カルト的な作品やのに、クライマックスとラストシーンには色んな感情が渦巻き感動すらしてしまう。。。ほんと何とも言いようがない作品。1980年代の物悲しい、心にちくちくする全編を彩る音楽に、『俺たちに明日はない』ばりのクライマックス、色んな感情ごっちゃ混ぜです!!

🖋物語は、両親を殺したギャング一味のボスに虐待を受けながら育てられた少年、強盗殺人をするようなギャングになるように英才教育されるのですが、同時に人間としての心が芽生え始めたそんな時。。。育ての父親はギャングのボス・スルー(ポール・L・スミス)、育ての母親は女装したオカマ・パール(デヴィッド・キャラダイン)、そして一味たち、このキャラクター揃えがまさしくB級カルト。この辺りはデヴィッド・キャラダインは『ロッキー ・ホラー・ショー』と表現しています。

🖋本来、虐待を受けて育てられた少年の悲劇を描くバイオレンス作品なのに壮絶さや悲しさはあまりなく、前述の音楽や、スクリューボールコメディばりの台詞のやりとりから、どちらかというと心に刺さる作品。複雑な感情が表出するラストシーンは秀逸です。

🖋クライマックスの集団心理で暴徒と化した民衆たちより、息子を守るために武器を取って戦う悪人の夫婦を応援している自分がありました。そんな作品です。

🫤Story:(参考: TSUTAYA)
街を牛耳る巨漢の犯罪者と、女装したオカマの妻、彼らに虐待されながら殺人者として育てられた少年。そんな異色一家の驚くべき破滅と涙の物語

🔸Database🔸
・邦題 :『ワイルド・ボーイ』
・原題 :『Sonny Boy』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1990
・日本公開 : 劇場未公開
・上映時間 : 96分
・受賞 : ※※※
・監督 : ロバート・マーティン・キャロル
・脚本 : グリーム・ウィフラー
・原作 : ※※※
・撮影 : ロベルト・デットーレ・ピアッゾーリ
・音楽 : カルロ・マリア・コルディオ
・出演 : デヴィッド・キャラダイン、ポール・L・スミス、ブラッド・ドゥーリフ、コンラッド・ジャニス、シドニー・ラシック、サヴィーナ・ゲルサック、アレクサンドラ・パワーズ、マイケル・グリフィン、スティーヴ・カーライル

🔸Overview (参考:Wikipedia)🔸
ロバートマーティンキャロル監督の1989年のアメリカのブラックコメディードラマスリラー映画です。楽譜はカルロ・マリア・コルディオによって作曲されました。
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