いろいろとイライラする映画だったけど、それくらい役者も良いし演出も脚本いいんだろう。
貧富の差から起こる罪悪感とモラルと許しの物語が、シンプルにまとめられた脚本がよかった。
売春宿から海辺のシー…
戦時中の民国映画を思い出させる
(《馬路天使》とか)
年代から考えたら、48、49年の中国映画とも面白い対比になる。戦後の「新中国」に向けて素晴らしき明日へとのことに対して(《烏鴉與麻雀》、《祝福》…
たしかにこの後の小津が、戦争を描くことをやめたと言われてしまう意味もわかるぐらいに、
その作品群と比べて、描かれる景色がまるで違う。
人は守るために何かを失わなければならなかった時。
なんとも責めら…
夫の戦争からの帰還を待ちわびながら生活に困窮しているとき息子が病気になり、お金が必要になり身体を売ってしまう。帰還した夫にすべてを告白してしまう、という小津作品では悲劇テイストの異色作。
普遍的なス…
なんだこの、後味の悪い気味の悪い映画は・・というのが率直な感想だけど、小津が自ら失敗作と公言しているらしいので、この感想は間違ってないみたい。
これはDVだよなぁこっわ・・とため息が多かったけど、田…
平山周吉の『小津安二郎』のなかに、この作品で登場する紙風船は割とスルーされがちだが、山中貞雄の『人情紙風船』を意識していないはずがなかろうという話があって気になったので、自分の目で確かめてみるべく鑑…
>>続きを読む【聳え立つ階段が怖い】
CINEMAS+さんで小津安二郎『東京物語』がホラー映画であることを書いた。実は小津安二郎監督作品って怖い作品が多いのではと思って、『風の中の牝雞』を観てみた。読みはアタリ。…
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