平成2年の男

シンドバッド 7つの海の伝説の平成2年の男のレビュー・感想・評価

3.0
・イスラム版「走れメロス」である。余談だが、「シンドバッド」は千夜一夜物語の原作には含まれておらず、フランス語版が出版される際に付け足された物語らしい。ましてや、このような友情ストーリーでもない。

・7つの海、分かり辛いなぁ。数えてしまった。確かに7つであった。

・大赤字を出した作品らしいが、そうとは思えないほどのクオリティ。売れる映画と良い映画は違うのね。

・シンドバッドとヒロインは良かったね、としか。私が注目したいのは、王子のプロメテウスである。なんだこの聖君。友人のために命を投げ、婚約者の心の浮気を汲み取って笑顔で送り出す。この人、一番メリットないよね。最初から最後まで。王の器だわ、これは。こんな人が統治する国だ。栄えるに決まっている。これほどの優良物件をみすみす逃すとかふじこふじこ