Qちゃん

農夫の妻のQちゃんのレビュー・感想・評価

農夫の妻(1928年製作の映画)
3.5
アルフレッド・ヒッチコック監督のサイレント映画。
ロマンス喜劇であった。なかなかの秀作。

娘を嫁がせた男やもめの農夫が、自分も再婚しようとする。
それを見ている使用人の男が「娘が嫁に行くと、旦那も再婚するものなのかなぁ~」と呟く。

農夫は、ある女性に「結婚して下さい。ビロードの肌に触れるように大切にしますから…」などと歯の浮くような求婚をするが、「私は自立しているから…」と断られる。

また、他の女性には「あなたの年齢で?私は若いのよ。若い男の人と結婚するわ」と断られたりもする。

しかし、次から次へと節操もなく、求婚する男。
この節操の無さが喜劇的である。

また、ただ喜劇的であるだけでなく、結婚を断った4人の女性が次から次へと椅子にその姿を映すシーンは、この頃のヒッチコックが良く使う技巧的表現である。見事。

タイトルの『農夫の妻』と聞くと「面白くなさそう」な気がしたが、観てみると、けっこう面白いコメディの秀作であった。