YasuhitoArai

熱い賭けのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

熱い賭け(1974年製作の映画)
3.8
カレル・ライス監督作品。
アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ製作。
ジェームズ・カーン演じるニューヨークで文学の大学教授をしているアクセルは、ギャンブル狂いで借金が4万4000ドルに達し、借金の埋め合わせに奔走するが・・・という話。

主人公アクセルがギャンブルに狂い、首が回らなくなり、借金取りから追い立てられる様が中心。追いつめられていき、ギャンブルで勝ってる時もどこか不穏な音楽が流れ、見ていて生きた心地がしない。ギャンブルと借金は絶対したくないと思わせる。

4万4000ドルの借金を母親にすがり、その4万4000ドルを3試合に1万5000ドルずつ賭けるという破滅的な賭け方をする。主人公アクセルは、大学の講義で文学を引用しながらも、己の賭けの哲学を正当化するような考えを述べていく。
最後には賭けをしていても、表情が動かず、心が死んでいる。

バート・ヤングが借金取り役で出ている。今まで見たバート・ヤングの中で一番怖い。無表情で部屋の家具をぶち壊し、相手の手首を折る。バート・ヤングはこの手のクズ男映画にはぴったりはまる。
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