ぼのご

モンソーのパン屋の女の子のぼのごのレビュー・感想・評価

モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)
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ただのナンパの話なんだけど、主人公が彷徨い歩くパリの街並みが綺麗で、淡々とした雰囲気もクセになる。

よくすれ違う女性に声をかけ、次に会ったら食事をする約束を取り付ける男子学生。早くデートがしたくて毎日街をウロウロしだす流れは微笑ましくもあったけど、なかなか会えずに腹いせでパン屋の女の子にちょっかいを出す辺りから段々気持ち悪くなっていく。口説く時に首もとを馴れ馴れしく触る手つきに鳥肌が立った…!

パン屋の女の子ともデートの約束をするけど、その直後に最初ナンパした相手とようやく出会えてパン屋の子との約束はすっぽかし、そのままトントン拍子でゴールイン。恋愛で本命とキープを作る人って男女問わず日本にもいるし珍しくもないのかもしれないけど、なんか汚く思っちゃうからオエーッて感じ。でもそういうものなのかなぁ。

多分構図も良いんだと思うけど、パリの風景は観ていて飽きなかった。賑やかな市場、開放的なカフェ、整然と並ぶクルマ、石造りの建物も統一感があって素敵な背景になっていた。市場で買ったサクランボやパン屋さんのサブレとかもすっごく美味しそうだった。
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