Shintaro

エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPEのShintaroのレビュー・感想・評価

4.0
ジャケットはもうちょいカッコ良く出来たでしょうよ、作ったやつ内容観てんのか⁉︎

前作はあの『ネイビーシールズ』を超える面白さで、どんだけテンポがいいんだと全面的に褒められたんですが、今回はちょっと違う。
主人公の大佐がBOPEを引退し公安へと昇格したことで割と体制側の視点が多く描かれます。
故にしばらく銃撃戦やマフィアとBOPE のいがみ合いが伺えないのです。 大佐もBOPEからは裏切り者扱いされ、怒鳴りたいけど堪えるシーンばかり。
”クソ、どうした⁉︎ナシメント、前作の気狂いぶりはどこへやった?あんなに血走った眼をしてたのに!”
…半分諦めモードに入った僕は呆れてました。
が、立派な狼へと変貌したマチアス大尉が その正義感故にビチクソ腐れ警察官供に背後から撃たれたところから一気に加速して止まらない。
それまでの話運びもクールで無駄がなかったので、一方的に話が盛り上がっていく訳ではありません。
部下の死を許しはしないナシメント。敵を追い詰めていったが為に その報復として 一人息子が敵の凶弾に倒れる。
…もう彼を止められません、敵は完全なる過ちをおかしてしまいました。
現役時代の狂気を彼は取り戻してしまいます。
ここで僕も余りの感動に画面を殴りそうな勢いでしたよ。

前作の続編を同じようなベクトルで作らず、より成熟したハードな政治的ドラマに仕立てていて感服しました。
いゃー、簡単にはこんな映画は作れないでしょう。

おそらくどちらから観ても理解出来る範囲内の構成だと思います。
2をみてから1に臨み、BOPEの最盛期を後で観る形でもよろしいかと
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