なすび

赤い子馬のなすびのレビュー・感想・評価

赤い子馬(1949年製作の映画)
-
スタインベックの原作を読んでひさしぶりに『エデンの東』や『怒りの葡萄』が見たいなぁなんて思ってぶらぶらfilmarksを探していたらな、なんと『赤い小馬』もあるではないか!
新潮文庫から出版されている『赤い小馬』には四つの小話が収録されており、それはアメリカで出版された絵本版のものと同じスタイルだそう。この映画はそのまさに同じ四篇の話をつぎはぎしたり改変、付け加えして出来上がっている。

小説には少年期を振り返る独特の静けさ、無邪気だけど好奇心旺盛で早く大人になりたい子どもが直面する現実世界の厳しさ、いやそれは厳しいわけではなく率直な現実でしかないただそこにある自然の摂理であることが描かれていて私はとてもいいと思ったのだけど、映画版ではそれが大袈裟な表現と適当なハッピーエンドによって押しつぶされてしまって残念だった。

ロバートミッチャム笑 小説では中年男とされる渋いビリーをかなりかっこよく(かっこつけて?)(ミッチャムってかっこいいという認識で合ってる?)演じている。ほとんどロバートミッチャムが目立つための映画みたいなもんだった。

お母さんも美人すぎるだろ。もっとがっしり系で土にまみれてるの想像してた。やっぱりスタインベックはジョンフォードが映画化するのが一番似合ってる気がする。馬好き同士だし。
なすび

なすび