tmcてむしー

バタフライエフェクト・イン・クライモリのtmcてむしーのレビュー・感想・評価

2.3
「あ、これ売れなさそうだなあ」と思ったからって、ヒット作のタイトルを真似るのは配給会社の悪いところだと思う。


ストーリー
主人公のマークは、森の中で怪しい男が何かを埋めているのを発見する。
後日、友達カップルと一緒に穴を掘り返すと、そこには女性の死体があった。
それを見たマークは、ゲイリーという厄介者を怪しい男に殺させることを思いつく。


グレイヴエンカウンターズみたいな、茶番系のホラー作品が見たいな〜〜と思って探していたところ
サスペンス色が強く時間も短いので挑戦した次第です。
お気づきの通り、バタフライエフェクトもクライモリも全く関係ありません。
「蝶」と「森」は出てきますし殺人鬼もまあ、出てくるけど、さ?というレベル。

そして、もうストーリーぐちゃぐちゃ!(笑)
意外なところで伏線があったり、どんでん返しがあったりと、意外性のある展開ではあるものの
登場人物が全員いかれているので、誰にも共感できないんですよ。(笑)
だって普通の高校生が死体を見つけて通報するわけでもなく
「そうだ!犯人を突き止めて昔色々あったあの男を殺させようぜ!!」なんて、コナンでも見たことないよ!いいとこ金田一だよ!
そこが我慢できれば(?)ああ、これ繋がってたんだ!とか、お前こんなとこで出てくんのかい!みたいな面白さはあると思います。

あと、画面はとても芸術的でちょっと日本の意味わかんないホラーに近いものがありました。バトルロワイアルでこんな演出あった気がするな…みたいな感じ。

茶番の一言で片付けるには重く複雑すぎる設定でしたが、やっぱり邦題が罪…