酢

北北西に進路を取れの酢のレビュー・感想・評価

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)
3.5
久しぶりにヒッチコック。ここまでハラハラとラブロマンス以外の中身を削ぎ落とした映画って他に無いのでは。マクガフィンを尽く雑に処理していく大胆さには恐怖すら覚えた。なのに120分超えという。時間が歪んでるとしか思えない。

ケーリー・グラントがスーツ姿で大活劇を繰り広げる姿は滑稽で面白い。エヴァ・マリー・セイントのエッチさはおじさんの夢を高純度で体現している。あと、突然拉致されて「なあ、わかるよな?」と訳知り顔で詰問を受けるのめちゃくちゃ嫌だなと素朴に思いました。
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