鷺宮テラス

北北西に進路を取れの鷺宮テラスのレビュー・感想・評価

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)
3.6
ジャケットと邦題から推察できるように飛行機を乗っ取って進路を指示していくスリルアドベンチャーアクション作品!ではなかったー。


"by"を使う方角でタイトルに近いものはnorthwest by northで日本語では北西微北となる。北北西はnorth-northwestと表する。

NORTH BY NORTHWESTという方角は、ない。

存在しない方角のタイトルは英語圏の人達にとても"ストレンジ"な印象を与えるのかも。語呂もいいし。



広告マンのソーンヒルはスパイのジョージ・キャプランに間違えられ何がなんだかわからないまま連れ去られ、もがき、最後は本物のスパイさながらの活躍をするわけですが翻弄される主人公の心情とこの英語タイトルから醸し出す"奇妙な冒険"がマッチしていて面白い。


プラザホテルのオークバーで主人公ソーンヒルがスパイに間違えられるシーンはおそらく団塊の世代以上の方が当時ハラハラと興奮したのだろうなぁ、としみじみ。


1時間を過ぎた辺りから慣れてきたのか女優のエヴァ・マリー・セイント(すごい名前)が絶世の美女に見えてくる。彼女の流す涙の粒の美しさに満点をあげたいほど。


オークションハウス内で絶対絶命の中、主人公は脱出できるのか?


古くさい、けど昔の映画に寛容な夜に。

It is a proposal,sweetie.

く~!
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