ゴン太くん

北北西に進路を取れのゴン太くんのレビュー・感想・評価

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)
3.5
絶体絶命ぽい時間が随分続くね。それほどスリルを感じさせる一方、実体のない人間を、それと気付かず敵も味方も追いかけているのは冷戦に対するアイロニーのようであり、冒頭のおしゃべりが無駄でないことが感じられるね。しかも、彼はアメリカ中が敵となる中、拳銃一つ持たず組織に立ち向かうという点でも、当時の世相に対するヒロイズムを思わせるね。ただ一方で相当セクシャルな映画でもあり、最後は穴(トンネル)に電車が突っ込んでイギリスのセクシージョークぽい作りになってる。