なると

北北西に進路を取れのなるとのレビュー・感想・評価

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)
3.9
『北北西に進路を取れ』。
妙に印象に残るタイトルですが、全く映画とはマッチしてないみたいです。北北西には進行してません。つまりあまりタイトルに意味はない。

ヒッチコック作品の鑑賞はこれで2作目。年初に『レベッカ』を見ましたが、印象的だったのは建物・セットの使い方。モノクロではありましたが、それらと人のバランスを上手く取りながら撮影しているんだなと感じました。さすが撮影賞取ってるだけありました。
今作はカラーですが、昔の日本では撮れないだろう高層ビルと現代的なビルを使ったシーンが印象的。

キャストは渋くてカッコよく、いつも同じヘアスタイルのケイリーグラント。そして今作1番魅力的だったのはエヴァ・マリー・セイント。まだご存命で95歳です。昨年のアカデミーのプレゼンターもやっており、元気です。この作品の頃は最高の美女です。映画に華をもたせてくれました。

ストーリーは王道です。シンプルなサスペンスです。でも王道の基礎を作ったのは、このヒッチコックなんでしょうね。というかそうですよね。
何がどう今後のサスペンスを形作ったというのは、一目で自分ではわかりません。ヌーヴェルヴァーグの巨匠たちもヒッチコックの新しさへの追求を尊敬していたらしいですし、これも新しかったんだと思います。
展開は読める人は読めますし、驚きはなかったです。昔は普通が意外とおおいですね。