このシリーズは、絶望的な展開が多い。ノワール物としてはそれで正解なのだが少なからずこの鬼畜野郎めとも思うわけだ。今作は三作目にして、青木玄徳にスポットが当てられることとなり、その非情になりきれない性格から従来の物語よりもまったくテイストが違う。
今作は1の続編となっており地下アイドルの末路とジュニアアイドルの過酷な契約を巡る話がメインである。規約違反から法外の金をむしり取られ極貧生活をしているのは冨手麻妙ちゃん。また再び地獄の顛末となるのかと思いきやひょんなことから青木玄徳とタッグを組むこととなる。芸能事務所社長は、津田寛治さん。「スカッとジャパン」でもその悪役ぶりを発揮しているけれど今回も見事な悪役ぶり。
こうした芸能界の裏側が事実なのかはわからないが、さまざまな脱退、解雇、引退の裏にはこうした背景があるのかもしれない。有名になるのもまったく楽じゃない。そうした一端を見せてくれるのもこの映画の醍醐味ではなかろうか。
