rage30

マンイーターのrage30のレビュー・感想・評価

マンイーター(2007年製作の映画)
-
巨大鰐との戦いを描いた作品。

所謂、B級ジャンル映画で、「ジャングルクルーズ中に船が襲われる」という粗筋からしてシンプル。
そこからのサバイバルスリラーな展開も、お約束通りで観客の期待に応えてくれる。

中盤の小島からの脱出劇も、なかなか意外性があって面白いのだが、それ以上に特筆すべきは、終盤の巨大鰐とのタイマン勝負だろう。
鰐…と言うよりも、ほとんどゴジラの様な相手と密室で、しかも武器も持たずに相対するシチュエーションには痺れた。
そして、何よりも、この巨大鰐がきちんと“怖い”のだ。

この手の巨大動物映画は、CGの粗さに冷める事も多々あるが、本作の巨大鰐は本当に恐怖を感じる。
CGのクオリティーだけでなく、緩急を使った演出、音響の迫力、狭苦しい舞台など、総合的な見せ方が上手くいっているのだろう。
特に最後のオチは「その手があったか~!」というアイディアで感心させられた。

「B級映画にしては面白い」という触れ込みで鑑賞したのだが、これは確かに拾い物だ。
「乗客の個性が活かしきれてない」「中盤の脱出劇が長過ぎ」など、不満点がないわけでもないが、そこはジャンル映画の御愛嬌。
それよりも、終盤の戦いが凄まじいので、一度見始めたら最後まで見て欲しいなと思う。
rage30

rage30