Jeffrey

真夜中のミラージュのJeffreyのレビュー・感想・評価

真夜中のミラージュ(1984年製作の映画)
2.0
「真夜中のミラージュ」

冒頭、ある男の心の旅が始まる。彼は妻への憎しみと失意から1人旅に出た。列車のコンパートメント、妻に似た女、愛を交わす。彼を拒む彼女、暴力、返り討ち、秘密。今、理想の女性を追う男の物語が始まる…本作は自身が円熟の極致に達し、人生に疲れた主人公の姿を借りて男にとって理想の女性像に迫ったアラン・ドロンの渾身の芝居が見れ、ベルトラン・ブリエが1984年に監督した大人の味わいを持つ人生ドラマで、この度国内でBD化され初鑑賞したが自分には合わなかった。アラン・ドロンのBDコレクションするためには必要だけど。脇を固めるのはナタリー・ベイエやジェラール・ダモン、ジャン・レノであり、豪華だ。数ヶ月後にはベルモンド映画ボックスも2箱発売するので非常に楽しみだ。「追悼のメロディ」が印象深く残るジャン・パンゼの撮影は良かった。それと監督が描きあげた脚本もいいのか悪いのか正直俺には分からない。凄く風変わりな映画である。楽しみ方がいまいち微妙。

さて、物語は長年付き添った妻への憎しみと失意から1人旅に出たロベール。列車のコンパートメントに妻そっくりのドナシェンヌと出会う。自分の身の上をよく知る彼女に心惹かれるロベールは列車の中で愛を交わす。別れがたき思いのまま、彼女の家を訪れるロベール。彼を頑なに拒むドナシェンヌには自分の友人のみならず、ロベールの友人をも招き入れ彼を拒絶する。怒りに駆られるロベールは暴力をふるってしまうが逆に返り討ちに遭ってしまう。彼女に隠された秘密とは。ロベールは真の愛を見つけることができるのだろうか…と簡単に説明するとこんな感じで、アラン・ドロンが85年にセザール賞男優賞受賞した作品かつ夢と現実が交差して真の愛を求める心の旅が写し出されていて、理想の女とは一体何なのか、見果てぬ愛を探し求める男の一晩の正しく"ミラージュ"が展開する。
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