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青いガーディニア/ブルー・ガーディニアのRのレビュー・感想・評価

4.0
さらに続く古い映画探索。今回は、ちょーひさびさにフリッツラング監督作品。やっぱこの人の映画おもしろいなー!!! 無駄なくテキパキしていながら、豊かな演出で、見事なサスペンスを生み出しつつ、絶妙なユーモアで笑かされる。中盤くらいまで最高!!!で、 終盤はえ?え?え?誰それ? みたいな展開になって、少々尻すぼみ感あったものの、でもぜんぜん面白い。まず冒頭、電話交換手として働くワーキングガールに、新聞社のコラムニストがインタビューしてて、なんとか彼女から聞き出した電話番号を、同席していた画家のプレブルがこっそりメモにとる。その夜、彼女のルームメイトのノーラは誕生日を迎え、韓国に従軍している恋人の写真をうっとり見つめ、話しかけながらディナーを食べている。そして、嬉しそうに彼からの手紙を開封、読んでみると! ナント! 彼は韓国で出会ったナースと恋に落ち、近々結婚するのだと! 悲嘆に暮れるノーラは、プレブルからの電話に出て、ルームメイトのふりをしてデートに行くことに。出会ってびっくり、誰?ってなるねんけど、いや、美人やからなお良いわ、って感じのプレブル。ノーラを演じるのはボクの苦手なアンバクスター笑 確かに美人やねんけどなー、なーんかインチキ臭さを感じる。何なのでしょうか。演技演技しすぎてるからかな。ほんで、傷心のせいだかなんだか知らんが、酒の飲み方がお下品すぎ! もはや汚物! こんなにだらしなくヘラヘラ男を刺激しておいて、されてムラムラくる方もアホやけど、それ以上は何もナシでは話が通るまい! 女子はこの映画を見てください。コレやってあとからぶー垂れるのはナシでしょ。うざ過ぎてひっくり返りました😵 からの、割れる鏡、火かき棒、ブラックアウト、渦巻き。酔っ払って完全に記憶を無くしていたノーラは、翌朝、殺人事件のことを耳にし、自分が殺してしまったかも…という定かでない記憶のために、ヤバすぎる精神状態に追いやられる……という話。このノーラという女のボケナスぷりといったらこの上ありませんのを、アホやなー🤣と笑う、なかなか意地悪なコメディになってて、いちおうサスペンスでもあるのでノーラの立場からヒヤヒヤすることもできるでしょうが、んー、アホすぎてぜんぜん共感できない……で、警察が犯人の正体を突き止める前に、どうしても自分で先に見つけて記事にしたい冒頭のコラムニスト・メイヨが本件に関わっていき、一風変わったやり方でノーラとのコンタクトをはかろうとする。ここからさらにストーリーは二転三転していき、なかなか面白いんですが、終盤、中途半端な登場人物が突然出てくるので、んー、なんかトントン拍子で片づいてしまったなぁ、今までのタメは何やったんや⁈ってなりました。しかもアイツらがまったくこりてないエンディング。まぁこれくらいのしたたかさが、生きていく上では大切なのでしょう。それを学べたということでよしとするか。あともう一件、言っておきたいのが、ブルーガーディニアというチャイニーズレストランでの歌のこと。ナットキングコールというアーティストが、実際に出演して歌を披露していて、本作で最も印象的かつ美しくロマンチックなシーンとなっていた。ここは本当にいいシーンだった! 全体としては、とにかく映像と編集のテンポがすごく良かった! また見たいとまではいかないまでも、十分に楽しめる映画でした!
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