このレビューはネタバレを含みます
もうホントね、
この時期のラングはヒッチコック本人よりヒッチヒッチしてます。
なんせ引っ張り方があざとい!
酔い潰れていて記憶はないが、
自分が犯人じゃないかと思っているノラ!
観ているこちらも彼女がクロかシロかはわからないまま進むストーリー!
巡回中なだけのポリスメ~ンに挙動不審になるノラ!
不安のあまり余計な行動に出てしまうノラ!
中盤からはヒッチみに必要なロマンス要素も投入。
ノラのことを疑うメイヨ!
でもやっぱ代理人じゃん、ってなって恋までするメイヨ!
余計なことをしちゃって恋するノラを逮捕させてしまったメイヨ!
すれ違いによって逮捕が迫るシーンの緊張感の作り方が上手すぎるんだよなあ。
いやでもさ、
みんな思ってると思うけど、
事件の真相だけがな!!
お前誰や?????
ってなって最初から見返したわ!
ミステリでやっちゃいかんやつでしょ!
ノックスの十戒に抵触するやつやぞ…
いかに名匠ラングといえども、
脚本のオチのマズさまではどうにもできないのだ。
本物のナット・キング・コールが出演して歌ってるのやばい。
必要あったかどうかはともかくだけど。