3104Arata

ザ・ダイバーの3104Arataのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ダイバー(2000年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【男子は必見!何かを見失ったら見る映画NO1】
この映画は生涯何度も観続ける映画であることは間違いないです!
特に、目標を見失ったなって感じた時、目標に対してマイナス作用(事実や出来事)が生じたとき。たぶん、何度でも奮い立たせてくれる映画になることでしょう。
かつて、映画館で見たとき、いくつかのカップルのうち男泣きしているカップルの数が異様に多かったのが印象的でした。

何が良かったかといえば、初めての黒人ダイバーになるための困難(差別・いじめ・試験妨害)を決して人のせいにすることなく、根性と努力のみで乗り越えていく姿勢。そして、やっと黒人初のダイバーになった後に足を失ってしまう苦しみを味わいながらも、「俺の天職はこれ以外にない!」と再び義足でダイバー復帰を目指す一途な想い。
 
そして、そんな主人公の良さをいっそう盛り上げたのは、海軍の若手エリート幹部。彼は絶対に主人公をダイバーに戻らせるつもりはなく、義足の主人公に無理難題を押し付ける。それは、「130キロのダイバー用の潜水服を来て12歩歩ければいいよ。」という課題。イメージして欲しいのは、3000グラム(3キロ)の赤ん坊を43人だく自分の姿。もしくは、60キロ程度の友達がいれば、【彼(彼女。笑)をおんぶした重さ×2(人)+10キロの鉄アレイ】だ。それを義足の足で12歩もあるけ(しかも浮力の無い地上で)というのは、どう考えてもずるい!まるで一休さんに「屏風のトラは出せないよ。出せない前提で、ほれっ、つかまえてみいっ!」といってるようなずる賢さ、そして憎さ。それを主人公は、みんなの見ている法廷で「今、証明してみせる!」といってやり遂げた。しかも、最初は差別していじめていた立場の教官(デニーロ)が、主人公と同じ敵(若手エリート幹部)を倒す為に、叱咤激励という協力をする。これまで積み上げてきた主人公の努力、そしていじめてきた教官の過去、黒人ダイバーを追いやろうとする幹部、それら各自積み上げてきた物語が上手く交錯し、「ただ潜水服を来て12歩歩く」という一見映像化したら何てこと無いシーンが、ものすごく感動的に見える。涙ボロボロ。このシーンのデニーロの台詞は全部覚えたくらい(nine , the navy diver is not a fighting man. He is a salvage exispert!スペルはあってるかどうかわかりませんが)。笑
 
つまるところ、夢や目標を明確に持った人には最適な映画であることは間違いないと思います。しかも、当人の想いが強ければ強いほど、より心に響く映画であるはずです。
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