イチロヲ

ミュータント・フリークスのイチロヲのレビュー・感想・評価

ミュータント・フリークス(1993年製作の映画)
4.0
見世物小屋の謀略によりフリークに変身させられた青年が、同じ境遇をもつ仲間たちと共に脱出計画を決行する。同監督が手掛けた「ビルとテッドの大冒険」の系譜を引き継いでいる、コメディ映画。

フリークスを題材にしているが、登場するのは本物ではなく、すべて特殊メイクによるもの。日本が誇るべき逸材、スクリーミング・マッド・ジョージが特殊造形を担当しており、彼にしか表現することができない奇想が全編に迸っている。

カメオ出演では、キアヌ・リーヴスが多毛症の「犬男」の役で出演。顔面をメイクで隠しているので、指摘されないと分からないレベル。一方、「髭女」の役柄を演じるミスター・Tは、ノーメイクで女装しているだけという卑怯な扱い。

しょーもない小ネタを間断なく詰め込んでいる、言わばザッカー兄弟のスタイルだが、ネタの内容は不謹慎&悪趣味の方向性。男性も女性も子供も障害者も、みんな均等に笑いのネタにするという、本当の意味での非差別主義を堪能することができる。
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