ハンポコナヨツナ

幸せなひとりぼっちのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)
4.5
スウェーデンのハートフル映画。

これ、とても良かったです。
愛する妻に先立たれ、長年奉公してきた会社からもリストラされ…それで妻の後を追おうと何度も自殺しようと試みる偏屈じいさんと、それを取り巻く近所の人達との交流を描いた作品。
自殺を試み、さあ死ぬぞって間際に見る走馬灯…そこで幼少期からの彼の過去が順に描かれていく構成になってるんですが、これがまた絶妙にいいのです。
最初は偏屈に感じた主人公オーヴェにどんどん愛着が湧いてくるようなエピソードの数々になっていて、最後の方はもう涙無しでは見れないような感動のシーンとなっておりました(自分はソーニャとの初デートのレストランのシーンですでに泣いてしまいましたが…)
妻のソーニャを演じた女優さんがすごく役柄にピッタリで、そのチャーミングな笑顔(と芯の強さ)でこの映画をより魅力的に感じさせてくれました。
お向かいに越してきたパルヴァネ一家をはじめ、近所に住む住人たちも皆さん良い味を出してましたね。

また、自分はボルボ240という車に乗っているので、古い欧州の大衆車がたくさん見れたという点もポイント高かったです。
車と劇中キャラがちゃんと紐付いているというのも面白かったな。